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パーキンソン病療養指導士とは?役割や支援内容をわかりやすく解説|ケアーズ仙台東

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パーキンソン病療養指導士とは?
多職種で支えるための専門資格をわかりやすく解説

パーキンソン病の療養では、医療・リハビリ・介護など、さまざまな職種が関わります。
その中で、チームで支えるための共通理解を持ち、利用者さんやご家族を支える役割として期待されているのが 「パーキンソン病療養指導士」です。
今回は、その資格の役割や特徴を、利用者さん・ご家族・ケアマネジャー・地域包括支援センター職員の皆さまにもわかりやすくご紹介します。

パーキンソン病療養指導士とは

パーキンソン病療養指導士は、パーキンソン病の方へ、より良い医療環境を提供することを目的に創設された専門資格です。

超高齢社会を背景に、パーキンソン病の患者さんは増加しており、治療法も多様化・高度化しています。こうした中で、一人の専門職だけでは対応しきれない場面も増え、多職種で支えるチーム医療の重要性が高まってきました。

そのため、日本パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDSJ)は、パーキンソン病に関する基本的な知識を持ち、多職種連携の中で力を発揮できる医療従事者を育成するために、2022年にこの制度を創設しました。

パーキンソン病療養指導士に期待される役割

1.専門知識をチームで共有し、活かす

パーキンソン病の診断や治療に関する基本的な知識を身につけ、それぞれの専門職の視点を持ちながら、チームで情報を共有し、個々の症例に合わせた支援につなげていく役割が期待されています。

2.多職種の連携を強める

パーキンソン病の支援では、看護師、リハビリ職、薬剤師、栄養士、介護職、ケアマネジャーなど、多くの職種が関わります。

パーキンソン病療養指導士には、他職種の役割や考え方を理解し、相互に信頼関係を築きながら、柔軟な発想で支援につなぐことが求められています。

3.利用者さん・ご家族への相談支援

療養生活の中では、治療のこと、生活のこと、今後の見通しのことなど、さまざまな悩みや不安が生じます。

パーキンソン病療養指導士は、診療時や日々の療養生活の中で、意思決定を支えたり、必要な情報をわかりやすく伝えたりしながら、安心して療養を続けられるようサポートします。

4.在宅療養の“伴走者”として関わる

在宅療養では、病気そのものだけでなく、その方らしい生活をどう続けていくかが大切になります。パーキンソン病療養指導士は、利用者さんが自分らしい生活を取り戻していくための「リカバリー(Recovery)」の伴走者としての役割も担います。

対象となる職種

この資格は看護師だけを対象としたものではありません。薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、介護福祉士、ケアマネージャー、社会福祉士、臨床心理士など、パーキンソン病患者さんの診療・介護に関わる幅広い職種が対象となります。

つまり、医療・介護・福祉の現場でパーキンソン病の方を支えている方であれば、多職種連携の質を高めるための学びとして活かしやすい資格といえます。

看護師 薬剤師 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 管理栄養士 介護福祉士 ケアマネージャー 社会福祉士 臨床心理士 その他、パーキンソン病患者さんの診療・介護に関わる職種

認定の流れ

STEP 1
研修会を受講

MDSJが主催する「PDナース・メディカルスタッフ研修会」を受講します。

STEP 2
確認テストに合格

研修最終日の確認テストに合格することで認定されます。

STEP 3
継続的に学ぶ

認定の有効期間は5年間で、更新のためには継続的な学習が求められます。

あわせて知っておきたいこと

パーキンソン病の在宅療養を考える際は、 パーキンソン病と訪問看護|仙台市及び近郊地域で初期から支える在宅療養サポート もあわせて読むと、訪問看護がどのように関われるかを具体的にイメージしやすくなります。

また、 仙台市でパーキンソン病と向き合う方へ|ケアーズ仙台東│在宅生活・訪問看護・リハビリの支援まとめ では、在宅生活を支える全体像を確認できます。

制度面については、 難病医療費助成制度とパーキンソン病 も確認しておくと、療養生活を考えるうえで役立ちます。

ケアーズ仙台東の取り組み

ケアーズ仙台東では、パーキンソン病療養指導士の資格を持ったスタッフが多数在籍しています。

パーキンソン病の支援では、病気の理解だけでなく、生活全体を見ながら、その方に合った関わりを続けていくことが大切です。多職種が共通の知識を持ちながら関わることで、利用者さんやご家族にとって、より安心できる支援につなげていきます。

また、ケアーズでは独自の研修費補助制度を設けており、資格取得にかかる費用の支援も行っています。学びたい気持ちを後押ししながら、現場で活かせる知識や技術を着実に身につけられる体制づくりを大切にしています。

先日、岩手県盛岡市で行われた研修には10名を超える職員が参加し、資格取得に向けた学びを深めました。こうした継続的な学習の積み重ねを通して、ケアーズ仙台東では、パーキンソン病のある方とご家族を多職種で支える体制を今後も強化していきます。

まとめ

パーキンソン病療養指導士は、パーキンソン病に関わる多職種が共通理解を持ち、チームとして質の高い支援を行うための専門資格です。

利用者さんやご家族にとっては、治療や生活のことを相談しやすくなり、地域の支援者にとっては、多職種連携を進める上での心強い存在になります。

パーキンソン病とともに歩む毎日の中で、不安や迷いがあるときには、一人で抱え込まず、専門職につながることが大切です。ケアーズ仙台東でも、今後も多職種での支援を大切にしながら、安心できる在宅療養を支えていきます。

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