医療保険で受ける訪問看護って何?
〜対象者・指示書・別表7/8・介護保険との違いをやさしく解説〜
医療保険で使う訪問看護とは
訪問看護は「介護保険で受けるサービス」というイメージが強いかもしれませんが、
医療保険で利用する訪問看護も、在宅療養を支える重要な仕組みです。
特に、
- 退院直後で体調が安定していないとき
- 病状の変化が大きい時期
- 医療的な管理や処置が必要な状態
このような場合には、医療保険での訪問看護が選ばれることがあります。
この記事では、本人・家族・ケアマネ向けに
**「どんなときに医療保険で訪問看護を使うのか」**を
できるだけわかりやすく整理します。
医療保険の訪問看護ってどんなサービス?
医療保険での訪問看護は、
医療的な管理が優先される状態の方を対象に行われます。
主な役割は以下のとおりです。
- 病状や全身状態の観察
- 医療処置や医療機器の管理
- 症状悪化の早期発見
- 療養生活に関する指導や相談対応
介護保険の訪問看護と比べると、
生活支援よりも「医療的な判断・管理」が中心になるのが特徴です。
医療保険で訪問看護を使うために必要なこと
主治医からの訪問看護指示書が必要です
医療保険で訪問看護を利用するためには、
**必ず主治医が発行する「訪問看護指示書」**が必要です。
- 指示書がなければ、医療保険での訪問看護は開始できません
- 指示書には、訪問看護が必要な理由や目的、訪問頻度などが記載されます
- 介護保険を利用している方が、医療保険に切り替わる場合も、
主治医の判断と指示書が起点になります
👉 医療保険での訪問看護は、
「主治医の指示があること」が大前提となります。
医療保険が使われる代表的なケース
医療保険で訪問看護が使われるのは、次のような場面です。
- 退院直後で、体調や病状が安定していない
- 点滴や医療処置、医療機器の管理が必要
- 病状の変動が大きく、継続的な観察が必要
判断のポイントは、
**「今、どの程度医療的な管理が必要か」**です。
年齢や要介護認定の有無よりも、
その時点の状態が重視されます。
別表7・別表8・特別指示の考え方(まとめて整理)
医療保険の訪問看護では、
「別表7」「別表8」「特別訪問看護指示書」という言葉がよく出てきます。
ここは混乱しやすいため、まとめて整理します。
別表7とは
- 疾病名によって定められた区分です
- 別表7に該当する疾病がある場合、
医療保険での訪問看護が優先されることがあります

別表8とは
- 疾病名ではなく、状態や医療的な必要性に着目した区分です
- 原則としては、介護保険での訪問看護が基本となります
- ただし、状態が悪化した場合には対応が変わることがあります
特別訪問看護指示書とは
- 病状の急変や増悪などがあった場合に、
主治医が発行する特別な指示書です - 一定期間、医療保険での訪問看護が可能になります
- 介護保険を利用している方でも、
特別指示が出ることで医療保険に切り替わることがあります
👉 制度は固定ではなく、
その時の状態に応じて切り替わるのが特徴です。
医療保険で受ける訪問看護の特徴
医療保険での訪問看護には、次のような特徴があります。
- 状態に応じて訪問回数が柔軟に調整される
- 医療的なケアや観察が中心
- 状態が落ち着けば、介護保険へ戻ることもある
- 利用には、必ず主治医の訪問看護指示書が必要
まとめ|迷ったら、まずは相談を
医療保険での訪問看護は、
「医療的な管理が必要な時期」を支えるための制度です。
- 主治医の指示書が必要
- 別表7・別表8・特別指示によって判断される
- 状態に応じて、介護保険と切り替えながら利用される
「今はどちらの保険を使うべきか分からない」
そんなときは、専門職に相談して整理することが大切です。