パーキンソン病と診断された直後、
ご本人だけでなく、ご家族もさまざまな思いを抱えます。
- これからどうなっていくのだろう
- 今は元気そうだけれど、大丈夫だろうか
- どこまで手伝えばいいのか分からない
特に、診断後しばらくは薬の効果が安定し、
日常生活に大きな支障が出にくい
**「ハネムーン期」**と呼ばれる時期があります。
この時期は、
症状が軽いからこそ、家族の関わり方に迷いやすい時期でもあります。
この記事では、
パーキンソン病のハネムーン期から、
本人と家族を支える訪問看護の役割についてお伝えします。
パーキンソン病は「家族の関わり方」が大きく影響します
パーキンソン病は、
ご本人の努力だけで乗り越えられる病気ではありません。
生活の中では、
- 動きにくさ
- 疲れやすさ
- 気持ちの落ち込み
など、本人にしか分からない変化が少しずつ現れてきます。
一方で、ご家族から見ると、
- 「昨日は普通にできていたのに」
- 「今日はなぜ動きにくそうなの?」
と、戸惑いを感じることも少なくありません。
だからこそ、
家族が正しい情報を知り、無理のない距離感で関わることが、
在宅生活を続ける上でとても大切になります。
ハネムーン期は「支えすぎない準備期間」
ハネムーン期は、
- 症状が目立ちにくい
- 生活が成り立っている
- 周囲からは「元気そう」に見える
という特徴があります。
そのため、
- できることまで手伝ってしまう
- 逆に、まだ大丈夫だと何も備えない
といった、両極端な関わりになりやすい時期でもあります。
この時期に大切なのは、
- できることは本人に任せる
- 困ったときに相談できる先を知っておく
- 将来を見据えて、少しずつ準備をする
という、**「支えすぎない関わり」**です。
非運動症状こそ、家族が気づきやすい変化です
パーキンソン病では、
動きの症状だけでなく、
- 便秘
- 睡眠の乱れ
- 不安感や気分の落ち込み
- 意欲の低下
といった 非運動症状 が現れることがあります。
これらは、ご本人が言葉にしにくく、
家族が先に気づくことも多い症状です。
訪問看護では、
- 日々の体調変化の確認
- 気持ちの変化への声かけ
- 医師やケアマネジャーとの情報共有
を通じて、
家族だけで抱え込まない支援を行います。
家族の「頑張りすぎ」を防ぐことも訪問看護の役割です
パーキンソン病の介護は、
「まだ軽いから」「自分が見なければ」という思いから、
知らず知らずのうちに家族の負担が増えていくことがあります。
- 先回りしすぎてしまう
- 気が休まらない
- 誰にも相談できない
こうした状態が続くと、
家族自身が疲れてしまい、在宅生活が苦しくなってしまいます。
訪問看護は、
- 家族の気持ちを聞く
- 「それは一人で背負わなくて大丈夫」と伝える
- 必要な支援につなぐ
といった、家族支援の役割も担っています。
ハネムーン期から「相談できる関係」を作っておく意味
症状が進んでから支援を探すのは、
心身ともに大きな負担になります。
ハネムーン期のうちから、
- 訪問看護
- 訪問リハビリ
- ケアマネジャー
とつながっておくことで、
- 変化があったときにすぐ相談できる
- 状況を一から説明しなくて済む
- 本人も家族も安心して暮らせる
というメリットがあります。
「今はまだ大丈夫」な時期こそ、つながりを作るチャンスです。
こんなご家族に、ハネムーン期からの訪問看護はおすすめです
- 本人にどう声をかければいいか迷っている
- 将来のことを考えると不安になる
- 家族だけで抱え込むのがつらい
- できるだけ長く自宅生活を続けたい
訪問看護は、
本人のためだけでなく、家族のための支援でもあります。
まとめ|ハネムーン期は「一緒に備える」大切な時間
パーキンソン病のハネムーン期は、
症状が軽いからこそ、見過ごされやすい時期です。
しかしこの時期は、
- 関わり方を整える
- 支援につながる
- 生活を見直す
ための、とても大切な準備期間でもあります。
訪問看護は、
本人と家族が無理をしすぎず、
安心して在宅生活を続けていくためのパートナーです。
「一人で抱え込まなくていい」
そう感じてもらえる関わりを大切にしています。